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すくわく活動報告

ひまわりキッズガーデン志村

テーマの設定理由

カプラで遊ぶことで、子ども達は自然と集中力が養われる。
積み木を積み重ねる際のバランス感覚や手先の器用さも鍛えられ、結果として想像力が豊かになる。
カプラを通して、造形活動を楽しみ、その中で子どもの探求心や一緒に取り組む中での協調性など育てることが出来ると思い設定した。
全て同じ形の木の積み木も、個々によって違う重ね方をしたり、バランスよく高く積み上げることを競う姿も見られるので、子どもの探求心を満たしたいと考え選んだ。

活動スケジュール

12月:4、5歳児クラス2グループに分かれて行った(10人ずつのグループ)
まずは、自分達の好きなようにカプラで遊ぶ。難しいところ、何を作りたいかを考える。
講師を呼び、カプラの基本の置き方・積み重ね方を教えてもらい、一緒に建物や川、かまくらなど、友達と一緒に造形活動を楽しむ。
12月〜3月:4、5歳児クラス午後の保育活動でカプラで遊ぶ時間を設定(広いスペースで続きを楽しめるようにする)

活動のために準備した素材や道具、環境の設定

カプラを継続的に楽しめる広いスペース
カプラ4000ピース

活動中の子供の姿・声、子供同士や保育者との関わり

  • カプラの基本的な置き方(ねる・すわる・立つ)の置き方で安定した積み重ね方を知る。
  • 「はみださないようにしよう」「〇〇君上手だね」など周りの様子を見ながら慎重に取り組む。
  • カプラ一つひとつが本当に同じ大きさなのか?不思議に思い友達と大きさを重ねている。重ね方を変えて4歳児クラスは「マンション」→皆で協力して「街」5歳児クラスは皆で協力して「かまくら」を作る。
  • 4歳児は、重ね方を変えただけで「窓に見える」「東京のビルみたいだね」と気付きを言葉にしている。講師が違う色のカプラもあることを伝えると「屋根は赤にしたい。川は水色にしたい」とイメージが広がっている様子。
  • 5歳児は、全員で協力しながら同じ工程でカプラを積み上げている。「完成したらどうなるんだろう」「〇〇ちゃんこっち手伝って」と自然と声を掛け合いながら取り組む。
  • 入口の部分が難しく、講師の話を真剣に聞きながら取り組む。「なんだ。重ね方は一緒だね」と話ながらも慎重に取り組み、完成すると中に入り、規則的に積み重なったカプラを見上げながら「すごいね」「頑張ったね」と満足感と共に大喜びする姿が見られた。

活動内容

カプラで普段から遊んではいるが、高く積み重ねるか、ドミノ・迷路を作って終わる姿がほとんどである。講師から3つの基本的な置き方(ねる・おきる・たつ)を教えてもらい几帳面に積み重ねる。
4歳児クラスは「どんどん高くなる」「壊れないね」と積み方を変えただけで安定して積み重ねる事が出来ることに気付き嬉しそうな様子。途中から積み方を変えることで窓が作れたり、それぞれが作ったビルをくっつける事で町が出来、皆で協力する楽しさに気付いている様子であった。

そこから「川を作りたい」「橋をつくりたい」などイメージが広がっていた。5歳児クラスは、全員でかまくらを作る。「ここを支えておいて」「こっちにもう少し積み重ねたほうが良いよ」など友達通し声を掛け合う姿も見られる。屋根のどんどん狭くなっていく工程に興味を持ち、講師に質問しながら、高いところは椅子に乗る等工夫して取り組んでいる。

子ども達から「カプラで遊びたい」という声が毎日のように聞かれるようになり、「難しそう」とあまり手にとらなかった子ども達も、見本を見ながら「ねる・おきる・たつ」といった基本の積み方を試し、どうすれば同じ形を作れるかを考えながら挑戦している。カプラを通して、試行錯誤する楽しさや、仲間と一緒に取り組む喜び、完成した時の達成感を味わっている。

振り返り

基本的なカプラの積み方を教わっただけで、子ども達の作れるものの幅が大きく広がった。安定して積み上げることが出来る事で、自分のイメージしたものを形にすることが出来るようになり、自然と集中力も身についてきたと感じる。
大きい物を作る時には、友達に声を掛け、どう積み重ねたらよいか?どのように役割を分担するか?など話す姿も見られ、探求心とともに協調性も生まれていた。

テーマの設定理由

五感が発達している未就学の時期に「食」に関する知識をつけ、農業が持つ教育的な価値に目を向けて、様々な体験を得てもらいたい。
土や野菜に触れた時の感覚や香り、生き物、植物など、「どうしてきゅうりを切ったら水が出て冷たいのか?」など、食べているだけでは気付けない野菜の不思議、自然のパワーを問いとして設定することで、「こんなの初めて見た」と「もっと知りたい(触りたい)」という子ども達の知的好奇心を育みたいと考えたため。
「たべる」だけでなく「つくる」のところまで繋げてあげたい。

活動スケジュール

令和6年10月:収穫体験&畑探検
令和6年11月:食育授業&野菜栽培支援
令和6年12月:食育授業&野菜栽培支援
令和7年1月:食育授業&野菜栽培支援
令和7年2月:食育授業&野菜栽培支援、お野菜販売会(子どもの八百屋体験)

活動のために準備した素材や道具、環境の設定

【収穫体験】
・子どもが収穫体験できるよう、整地や備品の準備
・安全な移動に配慮するための下見と人員配置(外部講師の派遣実施)
・農家さんと実施内容の調整打ち合わせ
【食育授業、お野菜販売会】
・専門の外部講師を呼んで園内で開催できるように野菜の購入、備品の購入
・予め子ども達に食育内容のリハーサル実施

活動内容

【収穫体験】
練馬区の農家さん協力のもと、貸切バスを利用してさつまいも収穫体験を行った。土や虫を怖がるような子や、掘り方や掘るスピードも個人差が様々で、各々が楽しみ方を見つけて自然に畑で過ごす事ができていた。
その他にも畑を探検し、スーパーでは見ることが出来ない様々な野菜の本来の姿を知る機会にもなった。
昼食は畑の真ん中でお弁当を食べて、自然の中で感じたり、美味しいものを食べるという喜びを体験した。

【食育授業】
本物の野菜を切る、ちぎる、折るなどして、五感を通じてその音や食感、外側の皮と中の部分の違いなどを知る。楽しく学べるようにクイズの要素を取り入れて実践した。外部講師が実施することで、子ども達にもいつもとは違う新鮮な情報が入っていくようで、いつもよりも聞く姿勢が出来ている子どももいた。
なかなか調理前にじっくり野菜に触る時間が取れていることはなく、子ども向けに野菜のパワーを説明してくれることで、子ども達も最後まで飽きずに五感を活用して参加できていた。

【お野菜販売会】
本物の野菜とお金を使って、八百屋体験の役割を全うする達成感、野菜への愛着などを社会体験を通じて行った。
また、袋詰めでは固くて重い野菜を下に入れたり、崩れないように丁寧に入れる知恵など、未就学の段階で人やモノに対する優しさや気遣いという社会体験についても学ぶきっかけとなった。

活動中の子供の姿・声、子供同士や保育者との関わり

食育活動を繰り返し行うことで、子ども達の感情が「野菜も生きている」と捉えて、野菜の成長や大切さを身をもって体験している様子が伝わった。
例えばキャベツ1玉の前に1列に並んで、1枚ずつ剥いていくと、「何枚あるの?」「どんどん小さくなっていく」「なんで小さくなっていくの?」という疑問が次々と浮かび、子ども達の純粋な好奇心やワクワクしてる様子が感じられた。
保育者も一緒になって楽しんで参加することで、その時だけで終わるのではなく、今後の保育活動において保育園が伝えれるメッセージを考えるきっかけにもなった。
子ども達は野菜と触れ合うことで、「こことここで色が違う」や「外の皮はツルツルだけど、中はザラザラしてる」や「ぶ厚くなっていってる」とかの細かい変化に気づいて声を挙げている様子が見られた。
一番うれしいのは「食べたい!」と言って、そのような気持ちになれることも1つの成果に感じた。

振り返り

野菜栽培の失敗を活かし、秋ごろからラディッシュとキャベツの栽培を始めた。食育出前授業の中でも育てるうえでのアドバイスを頂き、子ども達は先生から教えてもらったことを日常の中で水やりや寒さ対策、定期的な間引きなど実践し、葉っぱの数が増えた事やラディッシュの実が大きくなっていくことに喜びを感じた。毎日観察し、変化する様子を保育士や友達に伝え合う姿も見られるようになった。

サツマイモ掘りや畑ツアーを通して、本物の土に触れたり、生産者さんの仕事を知るきっかけになった。
普段食べる給食の野菜もどこの畑で採れたものか気にする姿も見られるようになった。2月には、野菜販売会を通して、保護者や先生に野菜を売る経験を行なったことで、野菜を作る人、売る人、食べる人の関係性について学べたことは、とても良い経験になった。

もう少しで、ラディッシュとキャベツが収穫できるので、自分たちで育てた野菜を食べる事を楽しみにしている。食育活動を通して、命の大切さ(植物を育てる事の大変さ・食事をするのにも色々な人たちが関わっている事)を知り、毎日育てている野菜の様子を気にしたり、普段の会話の中でこの野菜は土の中で育ったのか?
など話題として出ていることが一番分かりやすく良い影響が出ていると感じている

テーマの設定理由

中学生卓球日本一になった卒園児が4.5歳児クラス向けに卓球の面白さを教えてくれる機会を設けた事をきっかけに「卓球」への興味、玉が跳ねたり回転したりする事への興味、どうやったら小さいラケットに玉を当てられるのか?など探求心が高まっている。
子どもの興味に合わせて卓球と科学を合わせた取り組みを行ないたいと思い設定。

活動スケジュール

令和6年11月~3月 卓球講師による卓球教室
令和6年12月 色々なボールの跳ね方の違いを知る
令和6年2月 ラケット以外で卓球が出来るか挑戦
令和7年3月 渡邊選手と卓球交流

活動のために準備した素材や道具、環境の設定

卓球台・ネット・ラケット・玉
卓球講師の派遣
様々なボール(ピンポン玉・サッカーボール・キャンディボールなど)
ラケットに変わるもの(スリッパ・手・色鉛筆のケースなど)

活動内容

・卓球教室を通してラケットの持ち方・玉の打ち方や構え方など楽しい体操を通して学んでいる。フォアやバックで玉を打ち返す体験など、定期的に行なう。
・卓球の玉以外がどのくらい跳ねるのか?ラケットで打ちやすい玉は他にないのか試す活動。
・ラケットの変わりなるものを探す(保育園の中にある物の中から、ラケットの代わりになりそうなものを探し、卓球をする)
・最終的に3月に卓球に興味を持つきっかけとなった渡部選手と交流する。自分たちの上達した姿を見せると共に、ラリーを一緒に行なう。

活動中の子供の姿・声、子供同士や保育者との関わり

最初は、空振りばかりだったが、活動を重ねるごとにラケットに玉があたるようになると、もっと連続でボールを打ち返したいという気持ちが生まれ、上手な友達の打ち方を真似したり、家に帰って保護者と練習する子なども出てきた。5歳児クラスは12回連続でラリーが出来る子も出てきた。

サッカーボールやキャンディボールなどよりもピンポン玉が良く跳ねる事への気付き、スーパーボールは跳ねすぎて卓球が出来ない事に気付く。大きいから跳ねないのか?ピンポン玉はカチカチと硬いけれど、サッカーボールなどは柔らかいから跳ねないのか?子ども達の不思議が広がっている。

ラケットの代わりとなるものを探すということ自体が、とても楽しい様子で同じような大きさ・形にこだわる子もいれば、帽子や靴下などどうなるか分からないものをあえて使用し、上手くいかないと「やっぱりね」と納得する姿も見られた。

渡部選手との交流では、今まで自分たちが取り組んできた成果を見てもらい上達した姿を誉められ嬉しそうにしている。どうやったらもっと上手になるか質問する姿も見られ、卓球に対しての探求心や、向上心が高まる姿が見られた。得意だと感じるものが増えて自信に繋がる子も出てきている。

振り返り

卓球がやりたいという子どもの思いから始めた活動だったが、探求心を育てるのは難しいのではないかという不安があった。取り組んでみると、どうやったら上達するのか?講師に尋ねたり、真似をしたりと、友達と励ましあいながら取り組む姿が見られ、探求心だけでなく、協調性や主体性にもつながる活動となった。

ボールやラケットについて子ども達と、実験を行なう事で、子ども達の柔軟な考え方に触れることが出来た。
ピンポン玉より跳ねるボールはあるのか?跳ねすぎると卓球ができない。この間観た、テニスと卓球は似てるけど、腕の振り方が違ったなど、実験をきっかけにこどもの不思議が広がっている。